
輸入盤10月発売新譜の話題が続きます。
オーパス・アルテのリリースとしては異色の作品が発売されます。
ひねりの無い曲名ですが、まさに読んで字のごとく。
オーケストラと紙&水のコラボレーションです。
まずは、各リリース情報ページに掲載してあるyoutubeの抜粋映像をご覧いただきたいところですが、これ、本当に、映像付きで見る価値が大アリなんです。紙と水という身近なマテリアルを用いて、次から次へと面白い奏法を繰り出すさまは、音だけで聴くよりも、実際に目で見て体験する方が、オモシロさ倍増です。
紙の協奏曲では、舞台上に、天井から巨大な紙が吊るされ、これを3人の日本人パーカッショニストがダイナミックに演奏します。
さらに、こんな紙奏法が。
紙に唇をあてて、歌を歌ったり。
これ、子供の頃やったなぁ……。やりましたよね?
でも、それと一緒にしてはいけません。さすがプロのミュージシャン、のど声と、口唇の振動音が同時に、絶妙なバランスで流れ出し、まるでホーメイ(トゥバ共和国などの喉歌奏法)のような響きなんです。
チアガールのボンボンみたいなこれも大活躍。シャンシャンと、紙片同士の摩擦音が心地よいです。
プーっと膨らませて紙風船。それをパンと破裂させたり。
この長い筒を叩けば、「ヴェン、ヴェン」となんとも不思議な筒内共鳴音が。"叩く"と"吹く"の違いはありますが、なんだか、アボリジニーの管楽器ディジュリドゥの音を彷彿とさせます。
お次は水の協奏曲。
水がボウルからザーッと。ソリストが手にしているボウルみたいなもの、どこかでみたことありませんか? これ、チャイナ・タウンで購入した麺の湯きり用のボウルらしいです。
コップで水を叩いてみたり。
透明の筒の先を水に入れて、なにやら叩いてます。筒を出し入れしつつ叩くと、トーキング・ドラムのように音が上下するのです。
ん? ところで、なにで筒を叩いているのかしらん・・・。
あ!卓球のラケット!
これに負けじと、オーケストラも応戦。
マウスピースを叩いてます(学校のブラバンでこれやったら、怒られそう)。
このように、タン・ドゥンは身近な物を楽器に見立てて、水からさまざまな「音」を引き出していくのです。
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これ以外にも、さまざまな楽器・奏法が登場し、最初から最後まで見逃せません。
繰り返しになりますが、いずれの曲も、ぜひとも映像で体験してほしいです。
また、この2つの映像では、藤井はるかさん、藤井里佳さん、稲野珠緒さんという日本が誇る3人の名パーカッショニストが大活躍しています。驚くべき技巧を駆使して演奏を繰り広げる3人の勇姿を見ることができるのも嬉しいところ。
ちなみに、DVDの特典映像では、タン・ドゥン氏自らが、紙楽器・水楽器について解説し、演奏法などを説明しているので、ご家庭で身の回りのモノを用いて実践するのもまた一興かと。
ただし、水のパーカッションは回りに水が飛び散ってお部屋がビショビショになる可能性があるので、できればお風呂場でやりましょう……。