


2009年秋、英国オーパス・アルテ社よりビッグニュースが飛び込んできました。それはオーパス・アルテ社が、大家ワーグナー自らが創設し、100年以上の歴史を誇る歴史的音楽祭「バイロイト音楽祭」と長期パートナー契約を締結したというもの。ワーグナー上演の聖地であるこの音楽祭は、世界一チケット入手が困難なことでも知られており、またここ10年ほど映像・録音物のリリースが途絶えていることもあって、その実像はヴェールに包まれていました。
長年音楽監督として君臨してきたヴォルフガング・ワーグナー(ワーグナーの孫)の後継者として、2009年から二頭体制で音楽監督に就任したカタリーナ・ワーグナーとエーファ・ワーグナー・パスキエ(ともにワーグナーの曾孫)は、この歴史ある音楽祭に新風を吹き込むべく、さまざまな新しい試みに挑戦し始めました。インターネット中継や、野外スクリーンを利用したライヴ・ビューイングなど、最新のメディアを積極活用した「聖地の大衆化」は、バイロイト新時代の幕開けとして大いに話題となりました。その一環として結実したのが、オーパス・アルテ社との提携による、最新舞台を収めたCD&DVDの世界発売です。今後オーパス・アルテ社は、継続してバイロイト音楽祭のライヴ映像・音源をリリースしてまいります。ご期待ください。

『バイロイト音楽祭』は、毎年夏に開催される、ドイツの偉大な作曲家“リヒャルト・ワーグナー”のオペラ作品のみを上演する世界で最も名高い音楽祭のひとつです。開催地である「祝祭劇場」は、リヒャルト・ワーグナー自らの芸術的理念を理想的に表現するため計画・設計し、彼自身の特定の作品を上演することのみを目的に建築されたオペラハウスです。1876年に行なわれた第1回音楽祭では、楽劇《ニーベルングの指環》全4部作が上演され、以来、今日に至るまで、世界の名だたる指揮者・歌手・演出家によるワーグナー上演が繰り広げられてきました。現在、音楽監督はワーグナーのふたりの曾孫、カタリーナ・ワーグナーとエーファ・ワーグナー・パスキエが務め、斬新な活動で話題を集めています。

オーパス・アルテによる最新のバイロイト音楽祭ライヴ。《指環》CDに続く第2弾は、09年に収録された《トリスタンとイゾルデ》の映像です。演出家クリストフ・マルターラーは斬新な手法の数々を用い、愛する運命に墜ちた恋人の葛藤と矛盾を視覚化しました。端正な騎士然としたスミスのトリスタン、迫力溢れる歌で聴き手を圧倒するテオリンのイゾルデ、まさに新世紀にふさわしい《トリスタン》でしょう。(解説:広瀬大介)
*Blu-ray特典:サブ画面で指揮者アングルが全編で見られるオプション機能つき
ロバート・ディーン・スミス|イレーネ・テオリン|ロベルト・ホル|ユッカ・ラシライネン
ミシェル・ブリート|ラルフ・ルーカス|クレメンス・ビーバー|アルノルト・ベゾイエン|マーティン・スネル
指揮:ペーター・シュナイダー
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
演出:クリストフ・マルターラー

指揮:クリスティアン・ティーレマン
バイロイト祝祭管弦楽団
演出:タンクレート・ドルスト
■収録 2010年
※CD《リング》所収の《ワルキューレ》と同プロダクションで、2010年上演予定の舞台の映像収録がアナウンスされております。
詳細は未定です。